米AIG、「自社のサブプライムリスクは小さい」と発表
ニューヨーク(ウォール・ストリート・ジャーナル)サブプライムローン(信用度の低い借り手への融資)に関連する非標準型金融商品は、損失が表面化しており、貸し手から保険に至る企業が打撃を受けている。
しかし、米保険大手アメリカン・インターナショナル・グループ(NYSE:AIG)の幹部の話によると、自社は例外らしい。
AIGは先週、住宅ローン市場と債券市場を覆う危機による打撃は受けないとし、市場を安心させるのに最善を尽くした。
同社幹部が4−6月期決算の電話会見で話したところによると、住宅ローンの不履行は増えているものの、同社の抵当保険および住宅ローンの大半はリスクにさらされていないという。
サブプライムローン絡みを含む金融商品に対するデリバティブから問題が生じるとはみてないとした。
AIGの評価モデルは、これらデリバティブが低迷する市場で売却された場合、その評価が切り下がる公算が大きいことを無視しているようだ。
証券アナリストらは、問題はないとする同社の回答に満足しているようだ。
同じような主張をした企業の多くが、のちに前代未聞のサブプライムローン問題に足をすくわれたにもかかわらずだ。
フォックス・ピット・ケルトンのアナリストは、決算発表後に出した調査リポートで、同社が保険を提供しているサブプライム絡みの投資商品は、損失が発生する可能性が小さいと書いている。
AIG株の先週10日終値は前日比37セント高の64.67ドル。
専門家は、AIGがデリバティブの評価でモデルを使っていることはとがめていない。
買い手がつくような市場が存在しないからだ。
これは、投資家が直面するより大きな問題を浮き彫りにしている。
AIGによると、同社が引き受けている、問題のクレジット・デフォルト・スワップと呼ばれる保険契約には市場が存在しない。
これはデフォルトが起きた場合、同じCDOの中でも、下位に当たる保有者のほうが、AIGよりも前に損失を被ることを意味する。
スワップはデリバティブであるため、AIGは報告期間ごとに現在市場価値に評価し直し、評価益あるいは評価損が出れば、それを計上する必要がある。
同社は、これらスワップの価値は、住宅ローン市場と債券市場が落ち込む前の1−3月期と比べ、「大きくは」変わっていないとしている。AIGによると、デリバティブの適正価値を導き出すのに使うモデルでは、パフォーマンス、予想される損失、信用格付け、金利、および現状などを考慮している。
タバコリ氏は、住宅ローン市場の急激な変化が、こうした評価の見積もりでウエートを占めるべきと主張している。
そうすれば、デリバティブ損失が表れるとしている。
それでも、サブプライム問題関連のリスクを投資家が正確に読み取るのに寄与するであろうとみられている。


